災害に備え募金箱設置

「多くの町民の皆さまの募金をお願いします」と募金箱をPRする奥田誠町長(左)と上羽寛・町青少年育成町民会議会長=上富田町役場で
和歌山県上富田町は7月1日から、町役場と上富田文化会館に、将来の災害に備えた「募金箱」を設置する。災害時に役立てる費用を集めるためで、1月に開かれた「子ども議会」で当時の小学生が提案した。奥田誠町長は「町民みんなで助け合い、災害が起こった際の備えにする。町民の防災意識が高まることも期待している」と話している。
「子ども議会」(町青少年育成町民会議主催)では、全5小学校の代表として6年生10人が町にまちづくりの提案や質問をした。「募金箱」の設置を提案したのは当時市ノ瀬小の児童だった早川愛さん。6年生が班ごとに意見を出し合って決めたという。「南海トラフ地震や台風などの大きな災害が起こったときのために、町のみんなで募金をしては」と提案した。
町総務政策課によると、募金はふるさと納税などの寄付金でつくる「さわやか上富田まちづくり基金」に収め、独立して管理する。奥田町長は「避難所で何か足りないものがあった場合など、緊急に必要とすることに充てたい」と話している。
町の税収になるため、募金箱は職員が常時いる場所で毎日回収できる場所に設置する。早川さんの提案を参考に、募金箱の隣に町のマスコットキャラクター「ひょうたんせんぱい」のパネルを置いて、親しみやすくする。
早川さん(12)=上富田中1年=は「実現されてうれしい。募金が未来の災害に役立ってくれたら」と話している。
町の「子ども議会」の提案から実現したことは他にもある。児童からの「町にゆるキャラがあれば町がにぎわう」という提案から「ひょうたんせんぱい」が生まれ、児童から通学で通る生馬交差点の信号機の青信号が短くて困っているという改善要望を受けて、田辺署の協力で登校時間帯だけ青信号の点灯を長くした。
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