トラフグの稚魚4万匹放流
トラフグの胸びれをカットする組合員ら(旭水産車えび養殖場の護岸で)
県水産研究センター内海研究部と県栽培漁業公社は19日、山口市の秋穂湾にトラフグの稚魚4万匹を放流した。 放流したフグは体長7㌢ほど。秋穂東の内海栽培漁業センターで採卵・ふ化させ、秋穂西の旭水産車えび養殖場の養殖池で1カ月かけて中間育成した。 放流は、同養殖場近くの護岸から実施した。追跡調査の目印になるよう、4万匹のうち1万8000匹の右胸びれを、県職員や県漁協吉佐支店の組合員35人がかりで1匹ずつはさみで切除し、ホースで流した。 トラフグは放流から1年半ほどで体長30㌢になり、雄は2年、雌は3年で成魚となるという。日本海や瀬戸内海、東シナ海を回遊し、産卵場となっている下関や周南沖に戻ってくる傾向があることが標識調査などで分かっている。同センター企画情報室の岩政陽夫主任は「放流事業や調査を漁業資源の回復につなげたい」と話していた。 昨年度の県内のトラフグの水揚げ量は59㌧で、5年前の13年度と比べると9・2%、6㌧減っている。今年度は7月中旬までに県内で50万匹の放流が予定されている。
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