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荘内日報社

庄内沖震源 鶴岡で震度6弱

 18日午後10時22分ごろ、鶴岡市で震度6弱の地震があった。気象庁によると、震源地は庄内沖(酒田の南西50キロ付近)で、震源の深さは14キロ、地震の規模はマグニチュード(M)6・7。新潟県村上市で震度6強、鶴岡市温海川で震度6弱の揺れを観測したほか、酒田市、三川町で震度5弱、庄内町、遊佐町で震度4を観測した。同庁は同10時24分、庄内地方から新潟県、石川県にかけての沿岸に津波注意報を発表、庄内や新潟県などで微弱な津波を観測した。地震発生後、庄内では19日未明にかけ震度1、2の余震が続き、19日午前0時57分ごろには村上市で震度4を観測。気象庁は今後1週間程度、特に2―3日程度は最大震度6強程度の地震が発生する可能性があるとして、土砂災害や建物の倒壊などに十分注意が必要としている。

 震度6弱を観測した鶴岡市は津波注意報発表を受け、防災行政無線などを通じ海岸部を中心に約3700世帯、計約9400人に避難指示(緊急)を発令、注意報解除の19日午前1時02分に避難指示を解除した。県などによると、最大で鶴岡市1966人、酒田市1271人、遊佐町30人が近くの小学校やコミュニティセンター、公民館、寺院、ホテルなどに避難した。19日午前6時現在の避難者数は鶴岡市が鼠ケ関小、温海温泉林業センター、小名部公民館などに計133人となっている。19日午前6時現在のまとめでは、鶴岡市の早田地区の60代女性が自宅内で転倒して足にけがをするなど6人がけがをし、県内全体で12人がけがをした。

 地震の揺れが大きかった鶴岡市温海地域では、家屋の屋根瓦が崩落するなど被害が広がった。同市は18日午後10時50分に災害対策本部を設置し、被害状況の把握とともに避難所開設を進めた。同対策本部が19日午前6時現在でまとめた被害状況によると、JR鶴岡駅前の旧ジャスコ跡地での液状化とみられる現象、市内の幹線道路や市道の各所で道路の陥没や隆起、亀裂、落石、民家のブロック塀などの倒壊、灯油ホームタンク横転、大泉小学校の相撲場崩壊などが確認された。

 ライフライン関係では、鶴岡市温海地域を中心に同市内で5829戸、酒田市内で222戸が停電し、電源車による仮復旧も含め、19日午前7時前までに復旧した。上水道では鶴岡市の湯温海地区や三瀬地区、水沢地区などで断水があり、応急復旧や給水制限などの対応を取った。同市では下水道のマンホール2カ所の陥没が確認された。

 交通関係では、JR羽越本線が地震発生時から運転を見合わせ、19日は始発から中条駅(新潟県胎内市)―酒田駅間で運転を見合わせている。JR陸羽西線は19日午前、一部区間で運転見合わせ。道路では庄内の山形自動車道や日本海沿岸東北自動車道が一時全面通行止めとなったが、19日未明に解除。国道7号の鶴岡市堅苔沢、由良地内で片側交互通行となっている。庄内空港は19日、通常通り運航。

 学校関係では19日、鶴岡市の全ての小学校26校と中学校11校、酒田市内の2小学校が臨時休校となった。

 18日午後10時22分の地震の庄内の主な震度は次の通り。

 ▽震度6弱=鶴岡市温海川▽震度5強=鶴岡市温海、道田町▽震度5弱=鶴岡市馬場町、上山添、酒田市亀ケ崎、宮野浦、三川町横山▽震度4=庄内町、遊佐町

津波警戒し高台避難

 海沿いの集落は津波を警戒して高台に一時避難。鶴岡市の由良、堅苔沢、鼠ケ関地内などでは路側帯が避難者の車両で埋まり、不安な様子で海を見つめてたたずんでいた。堅苔沢の大滝直樹さん(71)は家族を車に乗せ、海抜18メートルの高台に駆け付けた。「家具が倒れたりはしなかったが、皿が割れたりした。道路もゆがんだり、ひびが入ったりしている。余震も心配」と話した。

停電の中避難所へ

 鶴岡市は地震発生直後に緊急避難指示を発令、地震発生から約2時間半後の翌19日午前1時ごろに避難指示を解除した。同市内では24カ所で避難所が開設され、同1時時点で1966人が身を寄せた。広い範囲で停電した温海地域などでは、電気のついた避難所に駆け込んだ避難者から安堵と不安の入り混じった声が聞かれた。

 同市鼠ケ関の五十嵐香代子さん(71)は鼠ケ関小に避難。「東日本大震災とは全く違って、真下で揺れているという感じ。新潟地震を思い出した」と振り返り、「トイレも電気もあって助かる」と話した。

 鶴岡市温海の温海ふれあいセンターに避難した近くの和泉真里さん(59)は「線路沿いに家があるので、最初は電車が通ったのかと思ったが、一瞬で大きくなった。すぐ停電した。暗い中で出て来たので家の様子が心配」、旧由良小に避難した鶴岡市由良二丁目の佐藤恵美さん(40)は「瞬間的な縦揺れがすごかった。貴重品と水を持って家族でけがなく避難できてまずはよかった」とそれぞれ話した。

大泉小学校の相撲場の柱が折れ屋根が崩壊。「誰かいませんかー」と下敷きになった人がいないか、警察官が大きな声で呼び掛け確認していた=19日午前6時40分ごろ(上)震源に近かった鼠ケ関では小学校などに着の身着のままの住民たちが身を寄せた=19日午前0時半ごろ、鶴岡市立鼠ケ関小学校

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