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宇部日報社

地元企業の「ミズコシタロウ」が福島の発電所に採用

納品に向けてトレーラーに積み込まれる処理装置(妻崎開作で)

 宇部市中山の中村建設(中村廣義社長)の濁水処理装置「ミズコシタロウ」が、福島県いわき市勿来(なこそ)に建設が進む石炭ガス化複合発電(IGCC)設備を使った火力発電所の汚濁冷却水処理システムに採用された。19日に同発電所に納品され、福島の電力を支える一助となる。    IGCCは、石炭をガス化して利用する発電システムで、従来の石炭火力発電に比べ、発電効率が約10~15%向上し、二酸化炭素の低減にも寄与する。世界最新鋭の設備を用いた同発電所の建設は、福島の復興電源と産業基盤創出に位置付けられており、2019年9月に運転開始予定で出力は54万㌔㍗となっている。    ミズコシタロウは、化学薬品を使用せず、高分子マイクロフィルターで土粒子だけを除去できる装置で、2008年12月、勿来のIGCC実証プラントに採用された。現地での試験運転で、石炭スラグ冷却水の濁度低下と濁水を原因とする他の機器への負担が低減することを確認。同発電所の建設にあたり、商用機としての採用が決まった。    納品するのは、毎時20~40㌧の処理能力がある汎用(はんよう)品「MTP20│40」を改良したもの。大きさは全長6・9㍍、全幅2・7㍍、全高2・7㍍。重さは8・6㌧あり、3台を1ユニットで納入した。汚濁水を毎時90㌧処理する能力を持つ。    化学薬品を使わず、ろ過した汚濁水をほぼ100%再利用できること、2年に1度の交換で済む高分子フィルターの耐久力などが採用の決め手となった。IGCC発電の石炭ガス化炉を製作する三菱日立パワーシステムズ(河相健社長、本社神奈川県横浜市)の厳しい基準もクリア。装置については、同社との共同特許を出願中。福島県広野町で20年に運転開始予定のIGCCを用いた広野火力発電所にも納品される予定という。    中村社長は「わが社が始まって以来の難業を達成できたことは大きな財産。これから福島の電力を支える装置の一つとして、25年間、稼働し続けなければならない責任はあるが、技術者冥利(みょうり)に尽きる。地域課題を解決する一助になったことはうれしい」と話した。  

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