太田家に産声10人目 幕別の大家族
幕別町で暮らす大家族、太田さん一家に10人目の赤ちゃんが誕生した。善之さん(40)=会社員=と裕美さん(39)夫妻の八男となる男児が13日午後3時7分に帯広市内の慶愛病院で生まれ、一家は12人家族となった。新たな弟の誕生を喜ぶきょうだいたちが集まり、病室はとてもにぎやか。「令和」の始まりとともに新たな家族を迎え、一家の笑顔がはじける。
10人目の赤ちゃん誕生を祝い、慶愛病院に集まった太田さん一家。長男と長女は都合がつかなかったが、みんなで新たな家族ができたことを喜んだ。中央が裕美さん、後列が善之さん
善之さんと裕美さんは江陵高校(幕別)時代の同級生。卒業直後に結婚し、裕美さんが19歳の時に長男(20)が生まれた。その後、長女(18)、次男(16)、三男(14)、四男(12)、次女(10)、五男(8)、六男(5)、七男(3)を次々と授かった。
10人目の誕生について、「意識していたわけではないが、生まれて来てくれて本当にうれしい」と善之さん。裕美さんも「けがや病気がなく、元気に育ってくれれば」と大切そうに赤ちゃんを抱き上げた。名前は現在、夫婦で話し合っているという。
新たな家族となった赤ちゃんは体重3306グラムで、出生時の体重で比較すると10人の子どもたちの中で最も大きかった。慶愛病院の廣瀬一浩院長は「出産予定日は過ぎたが、元気に生まれてきた。安産です」とわが事のように喜んだ。
1986年開設の同院では、これまで4万人以上の赤ちゃんが誕生した。同院で10人目の出産を経験したお母さんは裕美さんが初めて。廣瀬院長は裕美さんの体調が落ち着いた14日に病室を訪れ、家族全員を院内ディナーに招待するチケットなどを贈った。
新しい弟ができた子どもたちは、両親を助けながら毎日を元気に楽しく過ごしている。善之さんと裕美さんは「(子どもたちの)けんかが絶えなくて…」と苦笑するが、長女や次男が弟や妹の面倒をよく見ている。病室でも、まだ体調が回復しきっていない裕美さんに代わり、次男が弟たちを自然と抱き上げて、遊んであげていた。
少子高齢化が進み、十勝でも10人以上の大家族は珍しくなった。大人数の家庭ならではの大変さもあるが、生まれたばかりの赤ちゃんと共に大はしゃぎする子どもたちの様子が病室をこれ以上ないほどに明るい雰囲気にしている。裕美さんと赤ちゃんは18日にも退院の予定。
生まれたばかりの赤ちゃんを抱き上げる次男
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