青々とした「酒林」設置

新酒にふさわしい青々とした酒林が酒蔵の軒先につるされた
新酒の出来上がりを知らせる青々とした「酒林」が1日、鶴岡市大山の酒蔵の軒先などにつるされた。同地区では「第23回大山新酒・酒蔵まつり」(10日)も控えており、左党たちの歓迎準備が着々と進む。
酒林は、杉の葉を束ねて球状に仕上げたもので別名「杉玉」。この時期に造り酒屋などの軒先に設置。「今年も寒仕込みの搾りたてができた」と知らせるとともに、青々とした酒林は次第に枯れて茶色に変化し、新酒の熟成具合を物語る。
4つの酒蔵がある同地区では、約20年前から地元有志が酒林製作委員会(小野寺光廣代表)を組織して酒林作りと設置に取り組む。今年は平均年齢73歳というメンバー5人が先月16日から作り始め、半月ほどかけて直径約1メートルから30センチまでの大小8個を製作した。
1日は冬晴れの下で作業。メンバー5人が酒林を軽トラックに載せて、酒蔵などを回った。このうち同市大山三丁目の冨士酒造(加藤有慶社長)では、1年間軒先につるされ役目を終えた茶色い酒林の代わりに、青くみずみずしい約90キロという新品を設置し、剪定(せんてい)ばさみで最終仕上げ。作業を見守っていた加藤社長も「いい出来だ」と笑顔で見上げた。小野寺代表は「例年になくいい出来。作る人がベテランばかりだから」と笑っていた。
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