庄内地方の観光スポットとバスの安全な乗り方
酒田市八幡地域・大沢地区の地域おこし協力隊員、阿部彩人さん(38)=同市大蕨=が中心になり、庄内地方の観光スポットとバスの安全な乗り方を庄内弁で紹介するミュージックビデオを制作し、動画配信サイトなどで公開している。
映像のことを紹介した協力隊通信を手にする阿部さん
阿部さんは同市漆曽根生まれ。昨年5月に東京都内からUターンし、酒田市の地域おこし協力隊員になった。「庄内弁は郷土の誇り。大切にしたい」と、在京時代から庄内弁ドラマ「んめちゃ!」シリーズを自主制作し、昨秋も大沢地区を舞台にしたシリーズ第3弾を制作、動画配信サイト「You Tube」で配信し、話題を呼んでいる。
今回は、阿部さんのこうした活動を知った松山観光バス(同市)の池田新専務取締役から今年2月ごろ、「バス車内の安全を啓発する映像を、庄内のPRを兼ねて作ってほしい」と提案された。阿部さんが監督・撮影・編集を担当し、4月初旬に酒田市の大沢地区や玉簾の滝、眺海の森、鶴岡市由良など庄内各地の観光スポット約10カ所で、庄内各市町の地域おこし協力隊員11人や各地域住民、同観光バス社員に出演してもらい、撮影した。
完成した映像は「庄内じょんだ もっけだ囃子(ばやし)」(長さ約2分)。軽快な「証城寺の狸囃子」のメロディーに、「もっけだんども(申し訳ないけど)シートベルト 締めでの」「車内のゴミだば たないで(持って)帰れの」など庄内弁の歌詞で、バスの安全な乗り方やマナーを呼び掛けている。また、各観光スポットを背景に、協力隊員や住民がオリジナルの振り付けで楽しそうに踊っている。国内外の観光客らが見ることを想定し、庄内弁、共通語、英語の3種の歌詞の字幕を付けた。先月下旬からYou Tubeで公開しているほか、松山観光バスがDVDにして観光バスの車内で流し、安全啓発や庄内のPRに生かしている。
阿部さんは「庄内には面白い場所がたくさんあるが、あまり知られていない。一人でも多く、そうした場所に行ってほしい。庄内でこんな面白いことをやっていると発信し、庄内に関心を持ってもらえたら」と映像に寄せる思いを語った。
「庄内じょんだ もっけだ囃子」のひとコマ=You Tubeより
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