大たいまつ製作進む 那智大社で例大祭
例大祭に向けて、大たいまつの製作を進める宮大工(14日、那智勝浦町那智山で)
那智勝浦町那智山の世界遺産・熊野那智大社(男成洋三宮司)で、国の重要無形民俗文化財に指定されている例大祭「那智の扇祭り」(7月14日)で使われる大たいまつの製作が進んでいる。
熊野那智大社によると、大社で祭っている神々はもともと現在の那智の滝付近で祭られており、扇祭りは神々が年に1度、滝に里帰りし、神威を新たにするという神事。神々が那智の滝の姿を表したという扇みこし12体に乗って渡御し、氏子らが大たいまつを担いで火の粉を散らし、参道を炎で清める。
大たいまつは長さ約1・4メートルで、重いものは50キロほど。宮大工の嶌﨑和真さん(37)が中心となって3月中旬から作っており、細長く加工したヒノキを円筒状に束ねるなどして製作。7月10日ごろまでに12本を仕上げる。
嶌﨑さんは「今年は例大祭が日曜で、世界遺産登録15周年という節目でもあり、例年以上に多くの方が来られると思う。見応えのある例大祭が無事に営めるようにと願いながら作っている」と話している。
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