常盤湖に捨てられたバイクなど「海ごみ展」
常盤湖に捨てられていたバイクに注目する来場者(体験学習館モンスタで)
ときわ動物園の体験学習館モンスタで、海洋汚染の一因となっているプラスチックごみの削減やポイ捨て禁止を考えるための企画展「海ごみ展」が開かれている。常盤湖に捨てられていたバイクなど約100点の展示を通じて、ごみが生き物に与える悪影響を伝え、環境保全を呼び掛けている。30日まで。 常盤湖ではコブハクチョウのつがいが飼養されているほか、ユリカモメやカルガモなどが飛来する。昨年8月には、コブハクチョウの1羽がレジ袋を誤飲する事故が発生。内視鏡で胃を確認したところ、くちばしで細かく細断された状態の袋が見つかった。経過観察で済んだが、体内で詰まって健康を害する危険もあった。 展示したのは、誤飲や水質汚染を防ぐために動物園職員が湖面からすくい上げたプラスチック製包み紙や空きペットボトルのごく一部。全体に赤サビが生じているバイクは、渇水で水が干上がった今年1月ごろに湖底から引っ張り上げた。 レジ袋を誤飲したコブハクチョウの胃内部の画像、誤飲シーンを再現した模型も並べ、ごみは持ち帰るように啓発。海ごみ問題の現状をパネル22枚で紹介し、来場者に感想を書いてもらうコーナーも設けている。 この他、常盤湖に暮らす県準絶滅危惧種でカメムシ目のコオイムシ、コイ目のギンブナなど10種も観察できる。 宮下実園長は「県内や世界中の海で起きている環境問題について考えてもらうきっかけになれば」としている。
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