全国郷土紙連合

全国12新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

荘内日報社

航海の安全と大漁願う

 日本海を回遊するスルメイカを追う中型イカ釣り船団の出航式が9日、酒田市の酒田港袖岡埠頭(ふとう)で行われ、大勢の市民らが乗組員たちの航海の安全と大漁への願いを込め、送り出した。

 150トン前後の中型船で船団を組み、6月初旬から翌年2月ごろまで日本海中央部の大和堆を中心に島根県沖からオホーツク海までで操業し、「船凍(せんとう)イカ」にして水揚げする。本県関係の船は、北海道から石川県までの計13隻で「山形県船友漁撈長会」(山形船団)を結成し、全国トップクラスの水揚げを誇っている。漁労長の大半が酒田市飛島を中心にした庄内出身者。

 出航式は2006年から毎年、市と県漁業協同組合が中心になって実施している。酒田港への水揚げ高の約8割がスルメイカという「イカのまち酒田」や本県水産業をアピールする狙い。今年は山形船団のうち10隻が、大漁旗で飾って酒田に集結。午前10時ごろから善寳寺(鶴岡市)の僧侶による祈祷(きとう)に続き、式典には乗組員や若松正俊副知事らの来賓、合わせて約150人が出席したほか、大勢の市民らが詰め掛けた。

 主催者あいさつで、県漁協の本間昭志組合長が「海洋環境の変化で資源は著しく減少。大和堆では外国漁船の違法操業、北朝鮮のミサイル発射で不安も募ると思うが、われわれも皆さんの入港促進のため魚価の向上などに努める。海上安全と円滑な操業を」、丸山至酒田市長は「イカのまち酒田をPRするため、『酒田船凍いか』の商標を登録した。船凍イカを酒田の名物に育てるため、さらに水揚げを頑張って」と激励した。

 山形船団の佐藤長悦郎船団長(69)=第38正徳丸漁労長、鶴岡市小波渡=は「安全第一を心掛け、大漁を届けたい。北前船の寄港地として栄え、『西の堺、東の酒田』とうたわれたこの港まち酒田が、われわれの入港で当時の活気を取り戻すことに貢献したい。全員の安全と大漁を約束する」と決意を述べた。

 その後、JA庄内みどりの阿部茂昭組合長、同そでうらの五十嵐良弥組合長、みどりサービスの佐藤淳社長らが米やしょうゆなど記念品の目録、酒田舞娘(まいこ)の一千花さんと小結希さんの2人が花束をそれぞれ佐藤船団長に贈り、舞娘2人は「酒田甚句」などを舞い、花を添えた。船団は午前11時半ごろから1隻ずつ、「太鼓道場風の会」の勇ましい和太鼓演奏が響く中、五色のテープを手にした家族らから「頑張ってこいよ」などの声援を受け、出航した。

「頑張ってこいよ」などの声援に送り出されるイカ釣り船

乗組員たち(左奥)に酒田舞娘が踊りを披露し、花を添えた出航式

関連記事

釧路新聞社

マンホールカードに音別登場 釧路市3種類目【釧路市】

 釧路市上下水道部は、音別地区のマンホールカードを新たに作製した。釧路地区、阿寒地区に続き市としては3種類目。音別地区のカードは26日から「ルート38音別館おんぽーと」(釧路市音別町本町1)で...

釧路新聞社

最東端駅到着証明書、配布最多 23年度観光協会調査【根室】

 【根室】市観光協会(岡野将光会長)がまとめた、2023年度のJR東根室駅到着証明書交付時に行っているアンケート結果によると、配布枚数は過去最多の6425枚を数えた。回収率58・2%のアンケー...

長野日報社

曙さん、2000年に花田養護学校を訪問 大野さん振り返る 長野県下諏訪町

 大相撲で史上初の外国出身横綱となった曙太郎さんが4月上旬、54歳で亡くなった。「日本人以上に日本人らしい」とも言われた曙さん。2000年9月には、長野県下諏訪町の有志に招かれ、同町の県花田養護...

紀伊民報社

「イノブターダービー」中止 飼育数減少が影響

 和歌山県すさみ町のすさみ海水浴場で毎年5月3日に開かれている「イノブータン王国建国祭」の名物イベント「イノブタダービー」が、今年は中止されることが分かった。主催の実行委員会は「イノブタの飼育数...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク