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イチビキ丈三桶が産業考古学会推薦産業遺産

 調味料メーカーのイチビキ(名古屋市、中村光一郎代表取締役社長)が豊川市御油町の第1工場に置く味噌(みそ)仕込み桶「丈三桶(じょうさんおけ)」が、産業考古学会推薦産業遺産に認定された。木製の味噌仕込み桶としては日本最大の大きさであることなどが評価された。

 丈三桶は1911(明治44)年、のちにイチビキ初代社長となる中村慶蔵が考案した仕込み桶で、底板直径と高さが約3・9㍍、容量約50㌧という巨大な桶。一般的な味噌仕込み桶が底板直径・高さが約1・8㍍、容量約5㌧であるのに対し、約10倍の味噌を仕込める。  これは当時「品質が安定し、うまくて、安い」味噌づくりを実現するため、巨大な桶を使用することで品質の均一化を実現し、お値打ちに提供するための工夫だった。同社の品質第一、創意・工夫の精神が込められており、100年以上経った現在でも現役で使用されている。  豊川市観光協会が市の魅力PRのため、優れた地域資源に認定する「とよかわブランド」にも認定されている。  産業考古学会推薦産業遺産とは1985(昭60)年に始まった認定制度で、保存を必要とする重要な産業遺産のうち、国や地方自治体による文化財指定を受けていないものに対し、産業考古学会が独自に選定・推薦している。

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