「山口祇園祭」の囃子の稽古始まる
稽古に励む囃子方(山口ふるさと伝承総合センターで)
山口市の八坂神社の例祭「山口祇園祭」(7月20~27日)に向け、みこしの巡行に花を添える祇園囃子(ばやし)の初稽古が28日、下竪小路の山口ふるさと伝承総合センターであった。太鼓、笛、鉦(しょう)の3楽器が「コンチキチン」の涼やかな音色を辺りに響かせ、祭りシーズンの到来を告げた。今年は囃子方25人が本番まで毎週練習に励む。 初日は、祇園囃子伝承者の真庭宗雄古熊神社宮司ら21人が参加。稽古を前に八坂神社(上竪小路)の小方礼次宮司が「令和改元の年でもあり、めでたい祭りにしたい。稽古の成果を本番で目いっぱい発揮してほしい」とあいさつ。稽古ではさっそく「日和神楽」「立田」「月」の3曲を合わせ、感触を確かめた。 今年から加わった団体職員の田中沙織さん(32)=大殿大路=は鉦を担当。「祭りを支えるきれいな音を奏でられるよう、稽古に励みたい」と意欲をみせた。 囃子は、祭り初日の御神幸で披露される。八坂神社から駅通りにあるお旅所まで囃子方を乗せた2基の山車がみこしを先導する。 約600年前に始まった同祭の祇園囃子は、第2次世界大戦後にいったん途絶えたものの、真庭宮司らが京都の演奏者から教えを請い、1990年に復活させた。
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