市原さん 音楽への思い語る オペラの魅力、椿さんと対談
酒田市出身の世界的テノール歌手で名誉市民の市原多朗さんと、わが国オペラ界を制作側から支えてきた椿照子さん(北九州市芸術文化振興財団アドバイザー)の対談が26日、酒田市の希望ホールで開かれ、市原さんは世界各国で公演した際の映像を流しながら、自身の生い立ちや音楽への思いなどを語った。
市原さんに師事する若手声楽家によるコンサート「市原多朗マスターコース 夏の夜のジョイフルコンサート」(7月、希望ホール)のプレイベントとして、市などが主催。市民ら約60人が参加した。
椿さんは、藤原歌劇団で総監督を務めた故・五十嵐喜芳氏の監督付きとしてオペラ制作に携わってきた。市原さんが欧米で活躍して名声を高め、1986年に東京で凱旋(がいせん)公演(『仮面舞踏会』リッカルド役)した時をはじめ、長年にわたり市原さんと仕事を通じて親交がある。
この日、2人は「かくもたのしきもの、それはオペラ! オペラはむしろ格闘技」と題して対談。椿さんが「市原さんは、言葉は母国語のようで、音楽も体全体で楽器のように歌い、日本人じゃないみたい」と水を向けると、市原さんは「小学校入学時はうまく適応できず、問題児だった。高校受験に失敗し予備校に通う中で、反復練習の大切さを学んだ。オペラのせりふもひたすら反復練習し、体に覚え込ませる。頭 ですぐ分かるよりもある意味、幸せ。自分を有効に生かすため、どういうやり方があるか考えた。教育は、その子に合ったやり方が大切」と持論を述べた。
また、「音楽を聴くこと自体はあまり好きではなく、仕事として聴く。楽譜を見ながら何度も、血となり、肉となるまで聴く。歌は農業と同じ。土を耕し、種をまき、日光を吸収させてと、とても時間がかかる。派手に見えるが、地味な作業の積み重ね」と語った。
椿さんはオペラの魅力について「役者のほか、大勢のオーケストラやバックコーラスがいて、劇場に音が舞う。その醍醐味(だいごみ)はオペラにしかない。ぜひ見て。人生が変わるかもしれない」とアピールした。
市原多朗マスターコースでは、ソプラノの金城理沙子さん、テノールの工藤和真さん、濱松孝行さん、喜納響さん、バリトンのヴィタリ・ユシュマノフさんの若手声楽家5人が、酒田で市原さんのレッスンを受けた後、その成果をコンサートで披露する。
コンサートは7月27日(土)午後6時開演。チケットは一般2500円、学生500円。前日の26日午後4時からは公開レッスン(チケットは一般1000円、学生無料)もある。問い合わせは希望ホール=電0234(26)5450=へ。

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