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紀伊民報社

「ばあちゃんバンド」10周年

歌いながら、浦島太郎の寸劇を披露するメンバー(27日、田辺市龍神村宮代で)

 和歌山県田辺市龍神村の70~90代の女性でつくる「ばあちゃんバンド」が結成10周年を迎えた。27日には、活動の一環で訪れた龍神村宮代の小規模多機能型居宅介護事業所「きずな館」で、令和になって初めての演奏を披露。施設利用者を前に寸劇も演じて盛り上げた。

 メンバーは現在15人ほど。童謡や唱歌などを歌いながら鍋、羽釜、やかん、一斗缶などをしゃもじなどでたたいてリズムを取る。ビニールに紙で作った花柄を貼り付けた衣装と、自作した帽子をかぶりさっそうとステージに立つ。
 きずな館を宿泊で利用しているバンドリーダーの小川静子さん(94)によると、以前老人会の集まりで、何か楽しめる活動はないかと聞かれて「自宅にある鍋などをたたきながら歌ったらどうか」と出した意見が採用された。知り合いの中田鶴枝さん(94)も同じ思いを持っていて、仲間とともにバンドを結成した。
 龍神村柳瀬にある集会所に集まり定期的に練習。龍神村の地域イベント「翔龍祭」や村外の催しに出演したり、村内の福祉施設を慰問に訪れて演奏したりしている。
 今年1月、結成10周年の記念の会合を開く予定だったが、インフルエンザが流行した影響で延期。この日あった、きずな館での慰問活動が節目の演奏活動となり「ばあちゃんバンド10周年、20周年めざしてがんばろう」と書いた張り紙が掲げられた。
 最初にリーダーの小川さんがバンド結成のいきさつを紹介して「皆さん、演奏を聴いてください」とあいさつ。
 全員で「今日も笑顔で集まって、ナベカマたたいて調子みて」と歌う歌謡曲の替え歌の「ばあちゃんバンドのうた」を披露し、施設利用者も鍋などをたたいて参加した。
 演奏曲は「山路小唄」「茶摘み」「青い山脈」「花は咲く」と続き、最後の「ふるさと」では、メンバーがざるに入れた豆を転がして川の流れの音を演出したり鐘を鳴らしたりして情緒を出した。
 浦島太郎の歌と寸劇もあり、小川さんが乙姫役、中田さんが浦島太郎の役、きずな館の職員が亀の役で出演した。アンコールにも応え、約40分間のステージが終了。大きな拍手が送られた。
 中田さんは「浦島太郎役をしたのは初めて。何とかこなすことができた。皆さんに楽しんでもらえたと思う」と話した。
 きずな館代表の荒木伸一さん(46)は「まだまだ元気で頑張って活動してほしい」とエールを送った。
 小川さんは「演奏をすると若さが戻る感じがする。10年もバンドが続いて感無量。20周年に向けて体力的に続くか不安はあるが、やってみようという気持ちはある」と話している。

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