18年度生産量 甘しょ39%増の199㌧ 新組合長に石垣氏を選出
議事終了後、あいさつする新役員ら=25日夕、ANAインターコンチネンタル石垣リゾート
紅イモ「沖夢紫」の生産者で組織する石垣市甘しょ生産組合(東田盛正組合長、118人)の2018年度生産量は前年度比39%増の199・3㌧となった。組合員は85人から118人に、作付面積は1200㌃から1750㌃に増えた。19年度は作付面積2500㌃で生産量282㌧を目標に設定、多量生産者を表彰する。市内ホテルで25日開かれた19年度総会で承認された。新組合長には石垣英邦氏を選出した。
同組合は2017年3月に設立され、甘しょ生産は同年5月9日に県の戦略品目の産地認定を受けた。これ以降、生産者、生産量が増え続けている。18年度の生産量は秋口からの長雨の影響で減少、目標の200㌧をわずかに下回った。
組合は▽品種の特定▽生産技術の平準化▽種苗対策▽計画生産・販売|などを推進しており、今年度も栽培講習会、原苗ほの設置・収穫、現地検討会などを予定している。19年度予算(364万円)には、新たにかんしょ用つる刈り機2台の購入費などを盛り込んだ。
東田盛組合長はあいさつで「戦略品目として生産量や品質が問われてくる時期。消費者には健康志向のマインドが高まっており、品質を良くすれば商品価値も上がる」と協力を呼び掛けた。
中山義隆市長も「課題の解決に向け相互に連携したい。市としてもブランド確立のためにプロモーションを展開したい」と支援を約束した。
新組合長の石垣氏は「イモをつくって6年目。試行錯誤を繰り返しながら作れるようになった。組合が発展するよう関係機関と調整し、生産性向上に努めたい」と決意を述べた。
他の役員は次の皆さん。任期は2年。
▽副組合長=富永政斉▽事務局長=比屋根和博▽理事=天久源三、渡口勝、豊川秀治▽相談役=東田盛正▽監事=登野城勝、宮良長欣
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