9月8日のレースで背負うまきを作るメンバー
中央アルプス将棊頭山(標高2730メートル)直下の山小屋・西駒山荘へまきを背負って駆け上がるレース「第7回西駒んボッカ」(9月8日)に向け、長野県伊那市のますみケ丘平地林で25日、レースで使うまき作りが行われた。主催する西駒こまくさ会のスタッフや、レースに出場する一般ら計12人が参加。現地で伐倒するなどしたアカマツとカラマツ、サワラで約800本を作った。
山荘の建て替えを記念して2013年から始まったレース。当初は、国登録有形文化財の石室に敷くれんがを背負ったが、第5回大会から、山荘のまきストーブの燃料にするまきに切り替えている。
メンバーは、当日のスタート地点となる同市横山の鳩吹公園の近くに集まり、西駒山荘管理人の宮下拓也さんの案内で平地林内へ。斧と機械でまきを作った。玉切り材を横たえて一斉にのこぎりを動かす「早切り競争」も。「あしたは絶対、筋肉痛」と悲鳴を上げる参加者たちに、宮下さんは「チェーンソーの偉大さが分かるでしょ」と笑顔で語りかけていた。
レースでは、背負うまきの重さが3キロと15キロの2クラスを用意。ロードと登山道を組み合わせた11・6キロ、標高差1750メートルのコースでゴールまでのタイムを競う。
第2回大会から連続出場する神奈川県相模原市の大庭雄介さん(52)は、昨年に続いて重さ15キロ部門にエントリーした。「森林資源のまきを人力で山荘に運び、まきストーブの燃料に使う。循環利用に共感できる」。茅野山岳会に所属する牛山直美さん=茅野市金沢=は「重さ3キロ部門で初めて出場します。無事完走したい」と目標を語った。
レースは定員240人(原則18歳以上)で、7月末まで参加者を募集している。詳細は西駒んボッカのホームページ、問い合わせは事務局(電話090・2660・0244)へ。
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