上原小学校 恒例の刺し網漁体験 調理や食事も楽しむ
【西表】上原小学校(居原田晃校長)は18日、恒例の刺し網漁体験学習「魚巻き集会」を行った。西ゲータ川河口付近の海岸で、魚巻きオリジナルソング「走れ!おいこめ!魚とれ!」を歌って決起すると、児童は保護者とともに、沖にかけた網に向かって期待に胸躍らせて歩き始めた。
児童らは「大物だ!」と興奮した声を上げ、保護者の手を借りて網から外すと、タモはコウフやボラですぐに重くなった。逃げ惑うロウニンアジを数人の児童らが連携して追い立て、びしょぬれになりながら歓声を上げて取り込んでいた。
獲物はすべて学校に持ち帰り、1、2年はうろこ取り、3、4年は内臓取り、5、6年は3枚下ろしと手分けして調理した。新鮮な刺し身と天ぷら、魚汁を全員で楽しみ、中にはシャリを持参して自作のおすしをうれしそうに頬張る児童も見られた。
今年が最後の参加となる保護者の野田緑さんは、「長女の頃から15年間参加してきた。この行事で子どもたちは卒業する頃にはみんなが魚をさばけるようになっていく。学びと感謝の詰まった素晴らしい行事だった」と感慨深げに話した。
居原田校長は「行事の中で、児童が『好き』と『勉強になる』で、ナンバーワンに選んだ『魚巻き集会』。30年以上続く伝統行事だが、保護者や職員が毎年改善を重ねて進化している」と全員をねぎらった。
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