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紀伊民報社

紅紫色の梅新品種 「ミスなでしこ」海外へ

初めての海外進出で香港で販売される「ミスなでしこ」。紅紫色が特徴(田辺市下三栖で)

 果皮が紅紫色の梅の新品種「ミスなでしこ」が今季、香港で販売される。初の海外進出で、農家らは国内外での消費拡大につながると期待を寄せる。
 ミスなでしこは紅紫色の小梅と主力品種「南高」の交雑種で、2005年に誕生した。現在、和歌山県の田辺市三栖地域を中心にJA紀南管内の約30戸が栽培している。収穫量(昨年)は計約10トン。
 実の大きさは南高よりやや小粒。主に梅酒や梅ジュースに加工され、きれいな透き通ったピンク色というだけでなく、まろやかさで人気がある南高よりも酸味が少なく飲みやすいのが特徴だという。
 香港での販売は、富山県魚津市の環境・パッケージ事業会社「アイザック」から「特徴的な農産物はないか」という相談を受けた田辺中央青果(田辺市稲成町)が紹介したことで決まった。販売するのは、同青果に出荷している田辺市下三栖の農園「和×夢nagomu farm」=那須誠園主(46)=が栽培した青梅。近く同青果や京都市の商社を通じ、空輸で輸出する。香港ではスーパーマーケットで販売する。
 輸送の際、アイザックが新開発した多機能段ボールを使う。鮮度維持に効果がある段ボールで、同社は他の農産物や水産物にも活用したいという。
 今回の香港での販売は、10キロ入り2ケースと少量だが、今季での追加注文だけでなく、来季以降につながり、他の農産物にも拡大することが期待される。
 同青果は「これまでも商社を通じて農産物の輸出を手掛けたことがあるが、ミスなでしこを口火に県産の多くの優良農産物を海外に売り込むことができればと思う」、那須園主は「青梅の輸出は考えていなかったが、世界に向けて発信できるいいチャンスを頂いた。今後、海外にも目を向け、今以上に品質の良い農産物を作っていきたい」と意気込む。
 JA紀南も、香港やシンガポール、マレーシアで紅紫色の小梅「パープルクィーン」や南高を販売することを手掛けており、販売部は「海外でも梅のニーズは高まっている。今後も前向きに取り組んでいきたい」と話す。

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