宮良小伝統の川下り40年 環境学習、ゴールに達成感
宮良小学校伝統の「川下り」で手作りのいかだで宮良川を下る6年生ら=19日午前、宮良橋付近
宮良小学校(仲間一史校長、児童134人)伝統の環境学習、第40回「川下り」が19日午前、宮良川で行われ、6年生27人と元在籍児童2人が、手作りのいかだ4艇で同川約2・3㌔を下り、川の生物などを観察した。40周年を記念し、第1回川下り実施時に児童としていかだに乗った地域の男性3人も参加した。
6年生らは午前7時ごろ、石垣市大浜の赤下橋付近の上流から出発。ドラム缶や丸太などで作ったいかだに乗り込み、ギンネムの木の櫂(かい)で水をかいて進んだ。講師の成底正好さんが環境や生物について解説し、道中の洞窟でコウモリも観察した。午前9時30分ごろ、河口付近のムニンヤーの浜にいかだが到着すると、下級生や地元住民らが横断幕を広げて歓迎。6年生らは川に飛び込み、やり遂げた喜びを表した。
第1回川下りの元参加児童を代表して黒島義克さん(50)、玉津健市さん(50)、上里勲さん(50)も参加。黒島さんは「当時のことを思い出しながらこいだ。夏休みに何度もPTA活動で川へ行き、何度も浮力の実験をした。地域の支えあってこそ成り立つ。川下りが40年たった今でも続いているのは感無量」と話した。
小笹のの子さん(11)は「櫂をこぐのは手が痛くなって大変だったけど、川に飛び込んだら疲れも吹き飛んだ。皆で力を合わせてゴールできてうれしい」と笑顔を見せ「去年は洞窟のコウモリが70匹いたけど今年は25匹という解説を聞いた。環境が関係しているのかなと思った」と語った。
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