強化合宿中に市役所を表敬訪問したショートトラックスピードスケート全日本チームのメンバーら＝13日午後、庁議室

　10日から石垣島で強化合宿を行っているショートトラックスピードスケート全日本チームのメンバーやスタッフら22人が13日午前、石垣市役所を表敬訪問した。中山義隆市長と面会し、22日までの合宿期間中、島内の道路を使用して行うロードバイク（自転車）でのトレーニングなどについて市民に広く理解を求めた。スケートチームが石垣島で合宿を行うのは初めて。

　春先にフィジカルの強化や基礎体力の向上を目的に、ロードバイクを中心に練習を行っている。

　参加メンバーは、渡邊啓太や菊池純礼といった２０１８年平昌五輪出場メンバーのほか若手など男女16人。

　今回の合宿は、昨年、元選手でバンクーバー五輪銀メダリストの長島圭一郎氏がヘッドコーチに就任し、強化体制を見直したのを機に春先の新たなトレーニング地を探していたところ、市の受け入れ情報が目に留まり、４月の視察を経て実現した。

　川上隆史強化部長は「バイク練習中にドライバーが注意を払ってくれたり、応援の声を掛けてくれたりする。氷の種目は珍しく思うかもしれないが、良い練習環境にお世話になりながら、スケートの普及強化も図りたい」と述べ、中山市長は「冬のスポーツが来ることはなかなかない。ぜひ島の環境で鍛えてほしい」と歓迎した。