宇部の俵田体育館、耐震化工事で休館

4月2日から休館する俵田体育館
山口県宇部市の俵田体育館が、耐震改修工事のため、4月2日から休館する。期間は2年間を予定。併せて、空調や消防施設も新設し、快適な利用環境を整える。同体育館は1959(昭和34)年7月、宇部興産が創業60周年記念事業の一環で、故俵田明初代社長の業績を記念して建設し、市に寄贈した。鉄筋コンクリート造一部鉄骨造の地下1階、地上3階建て、延べ床面積は約7800平方メートル。市民の主要な体育施設として、幅広い年代、種目に活用されている。2016年度は7万1224人が利用した。
14年度に実施した耐震診断の結果、耐震性能を示すIs値は0・185~0・440。国土交通省の基準では、0・6未満の建物は震度6程度の地震で崩壊や倒壊する危険性がある、0・3未満は危険性が高いとされており、耐震化が必要となっていた。耐震工事は、91カ所に新設壁を設け、46カ所の既存壁を補強。20カ所の柱に炭素繊維を巻くなど、地震に強い構造へと改修する。施設の長寿命化、安全対策として、外壁の落下防止やスプリンクラーの設置工事も行う。空調は、風の影響を受けやすい卓球やバドミントンなどの競技の邪魔にならないよう、アリーナ77カ所に輻射パネルを導入。観客席にも別型を24台設置する。総工費は約11億2500万円。工事区分のうち、建築主体は島田工務店・高橋建設・河野工務店JV、電気設備は鶴谷秀電社・新興電気工事JV、機械設備は三陽設備・シャープ設備JV、空調設備は中国産建・エコー設備管工JVが行う。
バレーボール、バスケットボール、卓球、バドミントン、サッカーなどの競技団体には、工事の概要を説明済み。市文化・スポーツ振興課では「開館時期は、工事の進捗(しんちょく)状況にもよるので、決定し次第、ホームページなどで知らせたい」としている。工事期間中、災害時などの緊急避難場所と避難所の機能は、市野球場「ユーピーアールスタジアム」に替わる。
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