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紀伊民報社

残り物料理を救え! 田辺市がレシピ発行

田辺市が配布を始めた「残り物救菜レシピ」。市民からのアイデアも募集している(田辺市高雄1丁目の市民総合センターで)

 家族が少なく料理が余る、同じおかずばかり食べている―。そんな状態に陥りがちな高齢者の食生活を助けようと、和歌山県田辺市やすらぎ対策課は5月から「残り物救菜(きゅうさい)レシピ」の発行を始めた。余った定番料理に手を加え、新たなメニューに「変身」させる工夫を隔月で紹介。市民からのアイデアも募集している。

 2015年の国勢調査によると、県内の一般世帯に占める1人暮らしの高齢者(65歳以上)世帯の割合は15%。全国平均の11・1%を上回り、全国3位だった。一般の1世帯当たりの人数も2・4人と少なくなっている。
 家族が少人数になると料理を作っても食べ残してしまい、「食品ロス」を発生させたり、同じおかずばかりになって食欲低下につながったりしがち。食事が偏ると栄養不足になり、健康と要介護の中間の状態「フレイル(虚弱)」になる恐れがある。そこで同課は、残り物の活用アイデアを発信することにしたという。
 レシピは、奇数月の月初めに発行。初回となる5・6月号で取り上げたのは「肉じゃが」で、マヨネーズであえてサラダに生まれ変わらせたり、炒めて粉チーズをかけたりといった応用方法を紹介している。
 フレイル予防の観点から、レシピはあえて窓口まで取りに来てもらうスタイルにした。市民総合センター1階のやすらぎ対策課、各行政局、旧市内の公民館や連絡所など計15カ所に置いており、外出するきっかけの一つにしてほしいという。
 さらに、社会交流の機会にもなればと、市民からのアイデアも募集。レシピの配布場所に応募箱を設置し、それぞれの「救菜」メニューを募っている。
 同課の担当者は「行政側から一方的に発信するのではなく、救菜レシピを通じてお互いにキャッチボールができることを期待している。寄せられたアイデアは掲載されるかも。高齢者に限らず若い世代にも、ぜひ手に取ってほしい」と話している。

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