
野鳥観察を楽しむ参加者=岡谷市郊外の塩嶺小鳥の森
岡谷市郊外の塩嶺小鳥の森で野鳥を観察する同市の「塩嶺小鳥バス」が5日、今シーズンの運行を開始した。1954年から始まり今年で66回目。初日は諏訪地域を中心に約90人が参加した。日本野鳥の会諏訪支部の林正敏支部長が案内し、朝の森を歩きながら小鳥の声に耳を澄ませた。6月30日まで毎週日曜日の朝運行する。
林支部長によると、今の時期は樹木の葉があまり出ていないため、野鳥観察に適している。森の中ではヒガラ、ヒヨドリ、イカルなど独特のリズムで鳴く声や、キツツキが木をつつく軽快な音が聞こえた。曲がったしっぽを持つエナガ、真っ青な体毛が特徴的なオオルリの姿も見られた。
参加者たちは双眼鏡をのぞき込んで観察した。林支部長が「小鳥の鳴き声は大きく分けて3種類。『さえずり』は雄が雌に求愛する時に発する鳴き声のこと。訓練を重ねることできれいな鳴き方を習得する」と紹介すると、興味深そうに鳥の声がする方へ耳を傾けた。
同市長地小6年の男子児童は「知ってる鳥を何羽か見た。いろんな鳥の声を聞くことができてすごく楽しかった」と笑顔だった。
塩嶺小鳥バスは諏訪市のJR上諏訪駅西口を発着点に、下諏訪町、岡谷市内の計11カ所に停留する。料金は諏訪市内乗車1200円、下諏訪町・岡谷市内乗車1000円。小学生はそれぞれ半額。事前申し込み不要。双眼鏡、ワイヤレスレシーバーの無料貸し出しがある。問い合わせは岡谷市商業観光課(電話0266・23・4811)へ。
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