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苫小牧市勇払に松浦武四郎の記念プレート 宿泊経歴や和歌添える

苫小牧郷土文化研究会のメンバーらによる記念プレートの除幕

 苫小牧市教育委員会は27日、勇払会所跡地=市内勇払50=の一角に、「北海道の名付け親」として知られる幕末期の探検家松浦武四郎(1818~88)をしのぶ記念プレートを設置した。武四郎に関する構築物は市内初。この日、苫小牧郷土文化研究会(山本融定会長)と除幕式を行い、武四郎の功績に思いをはせた。

 同研究会は昨年12月、勇払自治会やパルプ町内会、勇払商工振興会と合同で、武四郎の記念碑を会所跡地に設置するよう市に要望書を提出していた。

 武四郎が書いた「東蝦夷日誌」によると、蝦夷(えぞ)地(現北海道)調査を始めた45(弘化2)年から58(安政5)年までの期間、武四郎は幕府の出先機関だった勇払会所に計5回宿泊したほか、樽前に1回宿泊。プレートには「松浦武四郎宿泊の地」と記載され、経歴や功績と共に、自ら詠んだ和歌「世の中のためとて藍を植え初し心の色の浅からぬかな」が添えられている。武四郎生誕200年、北海道命名150年、苫小牧市制70周年記念など設置の経緯にも触れた。プレートは90センチ四方のアクリル製。鉄製の支柱を含めると高さ180センチ、幅110センチ。

 除幕式で、同研究会の山本会長は「各位の熱意が早期実現につながった」とあいさつ。関係者と設置を喜んだ。

 プレートに添えられた和歌は幕府が蝦夷地を天領とした55(安政2)年ごろに詠まれた。日記にも勇払会所で試験的に作付けされた藍についてや樽前地区のイワシ漁が盛んだった様子が記されている。

 同研究会の理事で苫小牧短歌クラブの林隆光代表(74)は、和歌について「後世のために―と植えた『藍』と、心の色が意味する浅からぬ『愛』が掛かっていると考えると武四郎がこの地で見た情景と思いが見えてくる」と話していた。

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