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紀伊民報社

【10連休特集】まさに「蟻の熊野詣で」 にぎわう熊野三山

多くの参拝者でにぎわう熊野本宮大社の旧社地・大斎原への道(4日午前10時半ごろ、田辺市本宮町で)

 大型10連休が終盤に入った。天候にも恵まれ、観光地は多くの観光客でにぎわっている。世界遺産の熊野三山は「蟻(あり)の熊野詣で」をほうふつさせるほど。一方、Uターンラッシュも始まり交通網が混雑し、道路は北進、南進ともに渋滞している。

 和歌山県田辺市本宮町の熊野本宮大社には連日、多くの参拝者が訪れている。とりわけ新元号の日付が入った御朱印を求める参拝者で列ができている。大社は「ゴールデンウイークの1日当たりの人出としては、これまでで最も多いのでは」と話す。
 大社から旧社地・大斎原(おおゆのはら)に続く参道には4日も、参拝者が続々と訪れ中世や近世のにぎわいを例えた「蟻の熊野詣で」のようになっている。近くの世界遺産熊野本宮館の職員は「こんなのは今まで見たことがない」と驚く。同館の来場者も2日に3千人を超え、3日には過去最多の3173人を記録。4日も朝から大勢が訪れており、「これまでで一番多かったのは2600人。それを大幅に超えた」と話す。
 熊野古道を歩く人も多く、同館前から発心門王子に向かうバスが増便されている。
 発心門から本宮大社までは熊野古道中辺路の「ゴールデンルート」と呼ばれる。静岡県から家族で訪れた湯川聖さん(33)は「母の希望で初めて来た。天気が良く新緑も美しいので、本宮大社まで楽しく歩けそう」と笑顔。3泊4日の日程で家族で訪れた東京都の大﨑敬子さん(59)は「以前から世界遺産の熊野古道に興味があり、10連休のおかげで来ることができた。天皇陛下と同じ学年で、皇太子の時に熊野古道も歩いておられたと聞いて、さらに親しみを覚えた」と話した。
 白浜町の白浜温泉もにぎわっている。景勝地の駐車場は4日も朝から県外ナンバーの車で混雑した。
 千畳敷の土産店・レストラン「茜・千畳茶屋」では連休中、従業員がフル稼働で対応。気温が上昇し、ソフトクリームがよく売れているという。店長の辻浩美さん(53)は「(来訪の)勢いは連休後半の方が強い。6日まで天気は良さそうなので、最後まで期待している」と話した。
 円月島周辺でも多くの観光客らの姿が見られた。周遊を楽しむ観光船「グラスボート」を運営する「白浜海底観光船」代表の津多定さん(43)は「この連休は、まんべんなく忙しいという感じ。休日はあとわずかだが、例年以上の人出になれば」と期待する。

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