小学生が歌舞伎役者姿で渡御行列
酒田市黒森の黒森日枝神社で29日、春の例大祭が行われ、黒森小学校の子どもたちが来年2月の「黒森歌舞伎」(県指定無形民俗文化財)正月公演で上演される演目「義経千本桜」の登場人物に扮(ふん)して山車に乗り、地区内を触れ回った。同歌舞伎は今年11月、ポーランドでも同演目を公演する予定で、同公演も併せてPRした。
例大祭の渡御行列として毎年実施している。今年は「義経千本桜」の「大物浦の場」をテーマに、いずれも黒森小6年の若生琉介君(11)が源義経、高橋宏太君(11)が武蔵坊弁慶、五十嵐優成君(11)が平知盛の役に扮し、同校女子の舞子、囃子(はやし)方など合わせて5台の山車に乗り、正午ごろから約4時間をかけて地区内を巡った。
この日は春らしい晴天の下、隈(くま)取りもりりしいちびっ子役者たちは神妙な表情で巡行。途中、知り合いの大人から「かっこいいぞ」などと声を掛けられると、相好を崩し笑顔で手を振っていた。
ポーランド公演は日本との国交樹立100周年を記念し、日本の約170の地芝居を代表して地区住民による「妻堂連中」(冨樫久一座長)の約40人が招かれ、11月に首都ワルシャワなどで「義経千本桜」の名場面「鳥居前」を演じる。同演目は今年8月13日にも、今年だけの夏公演として黒森日枝神社で公演。また、来年2月の正月公演は15日と17日に同神社で行われる。

「義経千本桜」の登場人物に扮して山車に乗り、地区内を触れ回る黒森小の子どもたち
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