相楽総三の優しさにじむ自筆の手紙公開

相楽総三自筆の手紙などを展示した企画展
長野県下諏訪町の宿場街道資料館が5月6日まで、企画展「相楽総三と赤報隊」を開いている。赤報隊を率いる総三らが不遇の最期を遂げてから150年の節目に合わせて昨年春に初めて企画。今回は第2弾で、町の博物館が所蔵する古文書などを展示している。
目を引くのは「公開はおそらく初めて」という総三自筆の手紙。死の10カ月前の1867(慶応3)年5月に、滞在していた京から江戸の実家に出しており、活動資金の送金を京の町人宛てにしてくれるよう書いてあるほか、生まれたばかりの長男の成長を「何よりうれしい」とつづっている。
資料館は「町人宛ての送金は当時総三が身を隠す必要があった世情がうかがえ、子を思う部分には父親としての優しさがにじみ出る。イメージとは違う総三の一面を知るのに役立てば」としている。
このほか、名主の残した記録や赤報隊名簿などを並べ、古文書には口語訳をつけた。総三らがまつられた魁塚への地図や写真も展示し、「現地にも足を運んでほしい」としている。
会期中は無休で、午前9時~午後5時。入館無料。問い合わせは同館(電話0266・27・8827)へ。
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