相楽総三の優しさにじむ自筆の手紙公開

相楽総三自筆の手紙などを展示した企画展
長野県下諏訪町の宿場街道資料館が5月6日まで、企画展「相楽総三と赤報隊」を開いている。赤報隊を率いる総三らが不遇の最期を遂げてから150年の節目に合わせて昨年春に初めて企画。今回は第2弾で、町の博物館が所蔵する古文書などを展示している。
目を引くのは「公開はおそらく初めて」という総三自筆の手紙。死の10カ月前の1867(慶応3)年5月に、滞在していた京から江戸の実家に出しており、活動資金の送金を京の町人宛てにしてくれるよう書いてあるほか、生まれたばかりの長男の成長を「何よりうれしい」とつづっている。
資料館は「町人宛ての送金は当時総三が身を隠す必要があった世情がうかがえ、子を思う部分には父親としての優しさがにじみ出る。イメージとは違う総三の一面を知るのに役立てば」としている。
このほか、名主の残した記録や赤報隊名簿などを並べ、古文書には口語訳をつけた。総三らがまつられた魁塚への地図や写真も展示し、「現地にも足を運んでほしい」としている。
会期中は無休で、午前9時~午後5時。入館無料。問い合わせは同館(電話0266・27・8827)へ。
関連記事
木下さん〝二刀流〟に挑戦、家業の酒店とプロゲーマー【山口】
山口市大市町の木下大地さん(24)は、家業の酒店を手伝いながらプロゲーマーとして活躍している。浮き沈みが激しいプロの世界に身を置きながら家族やファンの支えを受け、古里で〝二刀流〟を追求してい...
だだちゃ豆おいしさの秘密 県内の旬の在来野菜知り味わう アル・ケッチァーノ ..
鶴岡をはじめとする県内の旬の在来野菜について知り、味わおうという「アル・ケッチァーノ アカデミー講座」が18日、鶴岡市遠賀原のアル・ケッチァーノで行われた。昨年11月に「藤沢カブ」を取り上げて第1回講...
「子宝の島」で命育む 双子クロウサギを撮影 徳之島で勝廣光さん
鹿児島県奄美市笠利町の自然写真家・勝廣光さん(75)はこのほど、徳之島で国の特別天然記念物アマミノクロウサギの子育てを撮影した。奄美大島で30年以上クロウサギを見守っている勝さんは、「ただカメ...
ライチョウの成鳥3羽を駒ケ岳に移送 来月初旬に放鳥 長野県
中央アルプスで国特別天然記念物ニホンライチョウの生息数を増やす「復活作戦」に取り組む環境省は26日、動物園2施設で飼育されていた中ア生まれのライチョウの野生復帰のため、成鳥3羽(雄2、雌1)を駒...