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市電と共に伊奈さん「改元」語る

 「こんなに早く平成の次の時代になるとは思わなかったね」と笑うのは、とよはし市電を愛する会顧問の伊奈彦定さん。「令和の時代には、市電との共存を考えたまちづくりが実現できたら」と語る伊奈さんに、市電に絡めた平成の振り返りや目前に迫る改元への思いを聞いた。

 郷土愛の象徴として、世代間のコミュニケーションツールとして、教員時代から路面電車に着目し、豊橋鉄道市内線を中心に地元の鉄道、各地の路面電車などを通じて時代を見つめ、歴史の考察に勤しんできた伊奈さん。そんな伊奈さんが2011年、今から約8年前に手掛けたのが、自身第3集となる画集「豊橋・平成から未来へ 市電のある風景」だ。  平成の時代を絵と文章で次世代に残そうと1年半かけて取材し、平成時代の市電のニュースに加え、自身が漠然と思う未来、市民から寄せられる声などを1冊にまとめた。中には発行から10年後(2021年)、50年後を想像して描いた絵も。「小さな子には電車の出る絵本として、親の世代には郷土史の本として、高齢者には懐かしさを感じる本として楽しんでもらおうと思った」と話す。  画集には1992(平成4)年スタートの「ビール電車」や1998年の豊橋駅前の路線延伸、2007年の「おでんしゃ」運行開始など平成の歴史のほか、“未来”の情景として、伊奈さんが理想とする市内全域をカバーした“ゆめの路線図”、トロッコ列車風のイベント専用「花電車」、こども未来館ここにこからの市電発車、「レストラン電車ループ線」「絹田ガード下をくぐる西部LRT線」など、10年、50年後の豊橋への希望を込めた構想も載せた。  「戦後、電車の早い復旧が市民を元気づけた。令和の時代は公共施設と公共交通機関をいかに結びつけるかが課題。電車の役割は非常に大きい。未来のために、よい形で発展していってほしい」と期待を寄せる。

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