壮大な演奏に感動の拍手
太平洋戦争中の学童疎開が縁で友好都市の盟約を結ぶ鶴岡市と東京都江戸川区の住民による「第20回記念鶴岡江戸川友好交流演奏会」が28日、同市の荘銀タクト鶴岡(市文化会館)で開かれた。メーンのカール・オルフ作曲「カルミナ・ブラーナ」では、独唱と合唱、管弦楽による約60分の壮大な作品を演奏し、満席の来場者から10分近い感動の拍手が送られた。
友好交流演奏会は学童疎開50周年記念で1994年10月、旧鶴岡市文化会館で初めて開かれ、以来交互に開いている。
「カルミナ・ブラーナ」の演奏は第10回(2005年)、11回(07年)以来。今回、合唱は鶴岡側から鶴岡江戸川交流合唱団、鶴岡北高音楽部、鶴岡放送児童合唱団、女声アンサンブルろすまりんから約120人、江戸川側から江戸川第九を歌う会約40人の計160人規模、オーケストラは酒田フィルハーモニー管弦楽団を中心に約70人編成。指揮は、宮城学院女子大特任准教授の船橋洋介さんが務め、ソリストのソプラノに鶴岡市出身で三川町在住の中山祥子さん、バリトンに同市出身の鈴木集さん、テノールに尚絅学院大教授の佐藤淳一さんを迎えた。
官能的なメロディーと、躍動感あふれるリズムを持つ色彩豊かな作品を、多彩な合唱、独唱で歌い上げ、演奏終了時には「ブラボー」の歓声とともに拍手が鳴りやまなかった。
来鶴した江戸川第九を歌う会、江戸川区友好団体連絡会の会長の小久保晴行さんは「鶴岡と江戸川の友情、絆の強さが交流演奏会に表れている。これからも両都市の友好交流を深めていきたい」と話した。来年11月には、江戸川区で第21回演奏会が予定されている。

約230人の大編成で「カルミナ・ブラーナ」を演奏した
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