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紀伊民報社

廃校舎活用し地域活性化 「ふたかわ超学校」発足

海水を炊く釜を前に「ふたかわ超学校」の取り組みについて意見を交換する関係者(田辺市中辺路町川合で)

 学校統合で閉校になった和歌山県田辺市中辺路町川合の旧二川小学校の校舎を住民有志が「ふたかわ超学校」と名付け、地域活性化のために活用する取り組みを始める。新元号「令和」がスタートする5月1日の夕方から翌日の朝にかけ、ふたかわ超学校の発足記念イベント「塩炊きまつり」を開催。メンバーは「ここをもう一度、人が集まる場所にしたい」と意気込んでいる。
 二川小は旧栗栖川小(中辺路町栗栖川)との統合に伴い、2013年3月に閉校。市は昨年3月、旧校舎を地域の交流に活用するとともに、民間事業による宿泊施設の整備を目指すなどとした活用基本計画をまとめている。
 その後、市があらためて民間の導入について住民に意見を聞いたところ「もう少し地元でできることをやってみたい」という声が出てきたことから、今回の取り組みにつながったという。
 住民有志のグループ名でもある「ふたかわ超学校」は「元の小学校を超える存在になれば」という願いから命名。発足記念として開く「塩炊きまつり」(主催・旧二川小学校活用委員会)は「新たなスタートに願いを込め、すべての命の源である海の水を一晩かけて釜で炊き、塩を作りたい」として企画した。
 5月1日午後5時からオープニングセレモニーがある。塩釜の火入れをし、なかへち清姫太鼓の演奏、フラダンスの披露などを予定している。たき火を囲んだり、グラウンドにテントを張ったりなどして過ごし、2日朝には、出来たての塩を使ったおむすびとみそ汁を味わう。会場には紀州備長炭の炭火焼きコーナーがあり、参加者は食べ物を自由に持ち込んで焼くことができる。朝食を食べる場合は協力金500円が必要。出入り自由で、小雨決行。
 メンバーの土山徹さん(44)=中辺路町内井川=は「塩炊きまつりは、ふたかわ超学校の取り組みの取っ掛かり。僕たちが年に何度もイベントを開くのは難しいので、ここをいろんな形で使いたいという人を呼び込み、行政との橋渡しをしながら旧校舎の活用に取り組んでいきたい」と話す。
 中辺路行政局産業建設課の橋本善行課長は「地域でどのように使えるかを考えていただき、今後、地元で使わない部分を事業者に活用していただく取り組みを行政で考えていきたい」と話している。

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