宇部の温泉旅館に初めての「おかみ」

宴会の準備をする古谷さん(持世寺温泉上の湯で)
宇部市厚東吉見の温泉旅館、持世寺温泉上の湯(西野英夫社長)に、1965年創業以来初の「おかみ」が加わった。初代おかみに就任した古谷君子さん(44)は、宿泊客のもてなしや宴会での配膳などと日々奮闘している。 温泉旅館として、おかみの必要性を感じていた西野社長が、旅館に隣接する豆腐工房「豆汰豆蔵」の製造販売に携わっていた古谷さんに、声を掛けたのがきっかけ。最初は断ったものの、西野社長の熱意に押され、決意を固めた。 仲居の経験もなかったため、2月8日から3月19日まで、長門市油谷のホテル楊貴館で修業した。 「お客さまの要望に迅速に対応することの大切さを痛感した」と振り返る。就任してからも、ゼロからのスタートだけに、仕事の一つ一つが手探り状態だという。 「今は当面の仕事をこなすことに一生懸命で、旅館全体を動かすというおかみ本来の役割はまだまだできていない」と厳しく自己評価する。一方で「笑顔で帰って行かれるお客さまの姿を見ると、うれしいし、頑張ろうという気持ちになる」とやりがいを改めて感じている。 「初代おかみとしてのプレッシャーはあるが、お客さまに対して真心込めて対応する気持ちを忘れず、緊張感を持っておもてなしをしていきたい」と意欲を見せる。
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