新聞で思考力養おう 新社会人が研修

「まわしよみ新聞」作りに取り組む研修受講生(16日、田辺市新屋敷町で)
紀伊民報は16日、新聞を活用して仕事に必要な思考力やコミュニケーション能力を養う新社会人研修を田辺商工会議所(和歌山県田辺市新屋敷町)で開いた。市役所や市内企業の若手16人が、講演やワークショップを受講した。
気に入った新聞記事を切り貼りして、壁新聞を作るワークショップ「まわしよみ新聞」では、紀伊民報の社員も加わり、初対面同士4人一組の5班で、記事について意見交換しながら、イラスト入りの個性的な新聞を完成させた。
講演では、紀伊民報の石井晃編集局長が「文章を読み書きすることは、自分が知らないことを学び、学んだことを表現すること。新聞は幅広い知識が得られ、物事をバランス良く見る感覚が養われる。読書と観察という下地があってこそ、思索が深まる。それが文章を書く源泉になる」と述べた。
文章力を身に付けるため、1日を振り返る「3行メモ」を推薦。「たった3行なら毎日続けられる。その習慣が文章を書くハードルを低くし、考える習慣を身に付けることにつながる」と呼び掛けた。
もう一人の講師、高垣工務店(同市神子浜2丁目)の石山登啓社長は「新聞広告をきっかけに、業績が3年で3倍に増えた。紙面で地域の人たちの活躍を読むことで、自尊心が高まる」と外部の視点で新聞の効用を述べた。
受講した三菱UFJ銀行田辺支店(同市栄町)の森本有貴さん(25)は「仕事と思って読むのはしんどい。読みやすい記事から読めばいいんだと感じた。自分の考えを文章化するため、3行メモは実践したい」、田辺市防災まちづくり課の平山和也さん(29)も「自分の目に全く入らなかった記事が面白く紹介され、いろんな価値観があることを実感した」と新聞との付き合い方を新たにした。
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