帯広市の幸福駅でカフェを運営するカンナ・カンナ(三浦直美代表)は21日から、地域の木材を活用した木札「幸福願札(ねがいふだ)」と「幸福結札(むすびふだ)」を提供する。生産活動を通じて発達障害や引きこもりなど社会的に弱い立場の人とのつながりが生まれることも期待され、観光と福祉をつなげる「観福連携」を推進する。

「幸福願札」と「幸福結札」を手にする(右から)三浦代表と夫の潤一さん
地域の木材を活用
幸福駅は「恋人の聖地」として全国的にも認知度が高い観光スポットだが、「幸せ」や「願い」を主な目的に提供されているツールはなかった。
そこで新たなコンテンツとして、木材販売のBATON PLUS(浦幌町)の協力を得て、地域のカラマツ材を活用した木札を販売することを考えた。
福祉と観光連携も
また、発案者で三浦代表の夫の潤一さんは発達障害を持ちながら、環境活動や発達障害当事者・家族の支援に取り組んできた。木札生産に当たっては、ひもを通したり、スタンプを押したりする軽作業を社会的に立場の弱い人に担ってもらい、環境・観光・福祉を融合させたコンテンツとして進めていきたい考え。
潤一さんは「観光と福祉をうまく連携させた例は今までなかった。ここから広めていきたい」と話している。
願札は縦8センチ、横15センチの切符形で600円。結札は縦9センチ、横12センチのハート形で800円。2年前から閉店していた幸福駅の「願いごと館」をリニューアルさせ、取り扱う。
木札は幸福駅に設置される専用の台とカフェ幸福村に掛けることができ、年に1度、帯広の大正神社に奉納される。幸福駅でのウエディングイベント「ハッピーセレモニー」でも、メッセージカードの代わりに木札に書いてもらうことも計画している。
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