ブドウ苗木作り開始 池田でワイン醸造用に
育苗専用ポットに1本ずつ挿し木する作業員
池田の春の風物詩の一つ、ワイン醸造用の苗木作りが町ブドウ・ブドウ酒研究所(安井美裕所長)の敷地内にあるガラスハウス(町清見)で始まった。作業は10日ごろまで続けられる。
同研究所の従業員ら15人が2日に作業を始めた。昨秋から冬にかけて剪定(せんてい)し、地下の苗木保管庫で越冬させた枝を使用。前の晩から水に浸しておいた約1.2メートルの枝をはさみで25センチほどに切りそろえ、地中に埋め込む側の枝の先に発根促進剤をつけて、育苗専用ポットに挿し木した。
同研究所によると、管内では複数のワイナリー開設の動きがあり、今季は管内外からオーダーが入るなど、全道的に苗木は不足気味だという。同研究所では今季、町独自品種の「清見」「清舞」「山幸」を中心に試験栽培する苗木を含め10品種3万本を挿し木する予定。
挿し木後は、育苗専用ポットの下に張り巡らせている電熱線で地温を25~30度に保つ。1~2週間後に萌芽(ほうが)し、苗木が20センチほど伸びるのを待ち、6月末ごろに隣接するビニールハウスに移植する。
育ちが良好な苗木は来春にも販売されるほか定植する。
同研究所の大堀泰樹製造課長は「来年以降もしっかり苗木を確保できるように育ってほしい」と話している。
関連記事
大編成で迫力の演奏 「弁慶記」吹奏楽
「弁慶記」吹奏楽プロジェクト演奏会(実行委員会主催)が1日、和歌山県田辺市新屋敷町の紀南文化会館であった。70人の大編成による迫力のある演奏で、多くの聴衆を魅了した。 「弁慶記」は、田辺市出...
一流騎手らの貴重な品々 ノーザンホースパークがオークション 8日まで
苫小牧市美沢のノーザンホースパークは8日まで、チャリティーオークションをオンライン開催している。今回も中央競馬の一流騎手や調教師らがグッズなど計13点を出品。リスグラシューが宝塚記念(G1)優勝時に...
バニラ栽培に「可能性」 開花、さや育成成功 プロジェクト中間報告会 帯広
アイスクリームやケーキなどの香料に使われるバニラの栽培を目指す「とかちバニラプロジェクト」の中間報告会が11月27日、帯広市内のとかちプラザで開かれた。プロジェクト発起人の佐々木直美さん(帯...
寒風が甘さ引き出す ミキヤ青果で干し柿作り最盛【宇部】
宇部市恩田町5丁目のミキヤ青果(柏村住美江代表)で、干し柿作りがピークを迎えている。1本の縄に5個を下げ、現在は計400個を天日干し。軒下で風に揺れるさまは、冬に向けたこの時期の風物詩となっ...