胆振東部地震の支援に感謝 動画制作、HPなどで公開-鵡川高

佐伯豊南高から寄せられた応援メッセージを背景に、復興支援への感謝を伝えるメッセージを記した画用紙を持つ鵡川高校の生徒たち
むかわ町の鵡川高校が昨年9月の胆振東部地震で受けた支援に対して、感謝の気持ちを伝える動画を制作した。メッセージが書かれた画用紙を持つ生徒たちの写真が次々と流れていく内容で、学校のホームページとフェイスブックで2月末から公開している。すでに6500回が再生されている。
動画は約4分。グラウンドの鉄柱や学校内のげた箱、棚などが倒れている被害状況の写真が流れた後、1、2年生たち約100人がメッセージを掲げた映像に移る。
生徒たちは「いただいた」「真心を」「胸に」「一生懸命」「前進」「したいと」「思います」「今後も」「見守って」「ください」などと文章を区切って画用紙にしたため、リレー形式で映して感謝の気持ちを伝えた。続いて「今、私たちにできること」として、ボランティアへの参加、将来のための勉強、今度は俺たちが頑張る―などと記載して、震災に負けない前向きな姿勢を発信している。
きっかけは、大分県佐伯市の県立佐伯豊南高校から応援メッセージが贈られたほか、全国の学校や教育団体などから義援金が届けられたこと。これらの支援にお礼と元気で過ごしていることを伝えようと、堺庸充教諭(42)が企画し、生徒たちが賛同した。
メッセージは休み時間や放課後などに書いてもらい、写真は先生たちが撮影して編集した。堺教諭は「せっかくの縁なので、いい形でつなげていきたかった」と話し、今後、佐伯豊南高との交流を検討しているという。「両校の生徒たちがテレビ電話で交流をしたり、修学旅行で向こうの高校を訪れることができたら」としている。
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