祭り彩る「挑花」作り 熊野本宮大社

熊野本宮大社の例大祭に向けて大詰めを迎えている「挑花」作り(4日、田辺市本宮町で)
和歌山県田辺市本宮町の熊野本宮大社の例大祭(13~15日)に向け、祭りで奉納される菊の花を模した造花「挑花(ちょうばな)」作りが大詰めを迎えている。約600本を用意するという。
本宮大社によると、主祭神が本宮に鎮座する際、「我を祀(まつ)るに母神をも同じく祀れ」と言われたことから、三重県熊野市にある花の窟(いわや)から母神を迎え、花を奉じるなどして祭りをするようになったことが挑花の由来という。
本宮大社の敬神婦人会有志5人による挑花作りは年明けから始まり、黄や赤、白の紙をはさみで切って形を作り、花びらの部分を丸めたり、細い竹の茎を付けたりなどして、一つ一つ手作業で仕上げている。
中道松子さん(89)=本宮町本宮=は「お祭りになくてはならないものなので、心を込めて作っている」と話す。
例大祭では15日午後1時からの渡御祭で、挑花を刺して飾った木箱がみこしなどとともにお渡りをする。餅投げ行事の赤餅と引き換えに授与されており、授かればこの一年は災難がなく豊作であるとされる。
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