
十勝産ゴボウの焙煎だしをPRする(左から)代表の石王さん、安田さん、安田さんの夫の涼さん、吉田さん
ベジタリアン向けの飲食コンサルティングや商品開発を行う「Tokachi Diversity Project」(=とかち・ダイバーシティー・プロジェクト)は、商品化第1弾として、十勝産ゴボウを使った焙煎(ばいせん)だしを開発、販売を開始した。ベジフードの提案や普及を目指しており、代表の石王洋美さんは「今後は飲食店のベジメニューと認証する『ベジマーク』事業の実施も考えている」と話している。
とかち・イノベーション・プログラム(帯信金など主催)の参加者が昨年立ち上げたプロジェクト。メンバーには、ベジタリアンの安田和美さん(上士幌)も参加している。
フードバレーを掲げる十勝で、食のマイノリティーでも質の高い食を味わえる体制をつくるのが狙い。昨年夏にはベジ料理の試食会を開いた。
だしは料理の基本・土台となるが、「困っている人や飲食店は多い」(石王さん)とし、ゴボウを材料に開発した。熱湯を入れて2、3分蒸らすだけで使える。珈琲専科ヨシダ(帯広)に製造を委託。30グラム入りで780円。3月から本格的に販売を開始した。飲食店「蕎麦人」(帯広市西10南34)で購入でき、今後、販路を広げる。
監修した蕎麦人を経営する吉田武馬さんは「料理人としてベジ料理を作ろうと思っても(だしを)身近で購入できる場所がなく、困っていた。完成度が高く、煮物や汁物の味が引き立つ」とPRする。
第2弾となる別の野菜の焙煎だしも開発中。ベジタリアン向けのメニューを提供する飲食店を紹介するマップも作成する考え。問い合わせは蕎麦人(0155・47・4190)へ。
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