学生服や学用品のリユース事業好評

思い出の詰まった制服が並ぶ譲渡会場(宇部市民活動センターで)
宇部市の委託で市民活動センター「青空」が2016年度から手掛けている学生服・制服、学用品のリユースが、子育て世代の人気を集めている。3年間で約600点が有効活用され、保護者の経済的な負担軽減、ごみ減量にもつながるなど、成果を挙げている。 この取り組みは、市の子育てグッズ・リユース事業の一つ。新天町1丁目の同センター内にある譲渡会場には、状態がいい男女の上着、スカート、ズボン、ワイシャツ、ブラウスなどがサイズ別に分けられてハンガーラックにずらりと並ぶ。 卒業・入学シーズンの2~4月は1日に2~3組が品定めに訪れる。担当職員の寺田裕美さんは「まだ着られる制服ばかり。すぐに傷みがちな中学生男子の制服は特に需要が高く、すぐにもらわれていきます」と話していた。 当初は年数回、リユース会を開いていたが、利用者の声に応えて17年度から制服を常設展示するようになった。結果、17年度(11~3月末)は147点、18年度は約270点が譲渡された。 市が市役所や市多世代ふれあいセンターなど11カ所に設けている子育てグッズ回収ボックスを通じて、幼稚園から高校までの制服を募っている。このため、学校別に仕分けするのが難しいという課題も。使う側が事前にデザインを確認することが重要となる。 寺田さんは「感謝の声も聞かれる。リユースの意識、助け合いの輪を広げていけたら」と話していた。
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