
ナギの葉で覆われた大だるに「一番湯」をそそぐ関係者(29日、田辺市本宮町本宮で)
和歌山県田辺市本宮町の熊野本宮温泉郷の発展を願う「献湯祭」が29日、地元の熊野本宮大社で営まれた。熊野本宮観光協会が毎年9月に開いているが、昨年8月の台風20号で川湯温泉街が被害を受けたため延期。全ての宿泊事業者が今年3月に営業を再開したことを受け、この時期に開いた。
温泉という自然の恵みに感謝し、毎年営んでいる。台風20号では、川湯温泉街にある8事業者の全11宿泊施設が床上浸水の被害を受けた。
献湯祭では、熊野本宮温泉郷(川湯、湯の峰、渡瀬)にある旅館や民宿など25軒のうち19軒の関係者が、この日最初にくんだ「一番湯」を大だるに注いだ。みこの舞や玉串の奉納もあった。
本宮大社の九鬼家隆宮司(62)はあいさつで「台風で大きな被害を受けたが、皆さんが心を一つにして無事に復興された」と述べ、明治の水害から今年で130年を迎えることを受け、8月に慰霊祭の開催を考えていることを紹介した。
熊野本宮観光協会の名渕敬会長(54)は「献湯祭を迎えられて本当にうれしい。改めて温泉という自然の恵みに感謝し、災害に強い観光地づくりに取り組んでいければ」と話した。<br.
境内では、熊野本宮女将の会が温泉で入れたコーヒーを振る舞った。
観光協会によると、昨年の熊野本宮温泉郷の観光客数は宿泊客11万9759人(前年より1万5358人減)、日帰り客149万9200人(同11万7503人増)。台風被害で宿泊施設が営業を休止し、宿泊客は減ったが、熊野本宮大社創建2050年記念行事などで日帰り客は大幅に増加した。
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