屋根ふき替え完了 那智山青岸渡寺
青岸渡寺の本堂屋根のふき替えを祝って開かれた竣工法要(28日、那智勝浦町で)
和歌山県那智勝浦町の世界遺産・那智山青岸渡寺は28日、国の重要文化財に指定されている本堂の「こけらぶき屋根」のふき替え工事が終わったとして、竣工(しゅんこう)法要を開いた。
青岸渡寺によると、現在の本堂は1590(天正18)年、豊臣秀吉の発願によって再建。屋根はスギの薄い板を重ねる手法で造られている。
本来20年ごとにふき替えているが、今回は同町などで大きな被害が出た紀伊半島大水害(2011年)をもたらした台風などによる傷みがひどく、前回から10年余りとなる昨年5月から本格工事に入り、12月に完了した。屋根の総面積は1033平方メートル。総事業費約2億1千万円で、国や県からの補助を受けて取り組んだ。
法要には約100人が参列し、高木亮享住職(80)らが読経をするなどして完成を祝い合った。高木住職は「皆さんのおかげで国の重要文化財が美しくなり、非常にうれしい」と話した。
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