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長野日報社

コバリオンの輝きで東北復興の一助に 松一の指輪

松一が金属材料コバリオンでつくった指輪(右)と指輪が表紙を飾った月刊誌「石垣」3月号

金属加工業の松一(長野県諏訪市)が合金のコバリオンでつくった指輪「キュリアス」が、日本商工会議所(東京)発行のビジネス情報月刊誌「石垣」3月号の表紙を飾った。コバリオンは東北大学と岩手県釜石市の企業が開発製造した金属材料で、同社が東日本大震災の被災地支援としてジュエリー素材に活用している。同社は「多くの人に材料を知ってもらうことで東北復興の一助になれば」と話している。

諏訪商工会議所によると、諏訪地域の企業の製品が同誌の表紙を飾ることは、ここ数年なかった。同商議所が東北支援の思いを込めて表紙での採用を推薦したという。

コバリオンは人工関節に用いられ、諏訪地域の複数企業の加工技術によって砂時計や酒器にも使われている。金属材料を加工、販売するビジネスを構築し、長期的な復興支援につなげる狙いがある。

同社の指輪は2017年度の諏訪圏工業メッセで初披露され、改良を続けている。硬くて加工が難しい材料だが、研磨をするとプラチナ(白金)並みの輝きを放つ。金属アレルギーの一因とされるニッケルの含有量が少なく、アクセサリー素材として優れているという。

同社は金属研ま工として今年度の「信州の名工」(卓越技能者知事表彰)を受賞した松澤正明さん(56)が社長を務めている。復興支援へ釜石市の企業「エイワ」に研磨技術の指導にも出掛けている松澤社長は「表紙を飾ったのは光栄なこと。これを契機に材料を知って注文が増え、(東北の)雇用創出にもつながれば」と話している。

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