寺宝50点を紹介 「てらギャラ」

国宝「法然上人行状絵図」の複製パネルなどを展示している(9日、田辺市古尾で)
和歌山県田辺市古尾の浄恩寺(石橋圭示住職)で9日、寺宝を紹介するイベント「てらギャラ」が始まった。国宝絵巻の複製のほか、同寺が所有している計約50点を展示している。10日まで。
浄土宗、浄土宗和歌山教区が開宗850年を記念して企画した。県内では2月から、5寺で順次開催している。
宗祖の生涯を描いた国宝「法然上人行状絵図」(京都市の知恩院所有)の複製(一部)は、高さ1・5メートル、幅4・2メートルのパネルでも展示。念仏の教えを説く様子を描いている。このほか浄恩寺が所有する寺宝として、江戸時代の弓術家・和佐大八郎の弓、貝の標本も展示。掛け軸や仏具もある。
子ども向けとして、高さ60センチ、重さ35キロの大木魚を鳴らしたり、けさを着たりするコーナーもある。浄土宗公式マスコットキャラクター「なむちゃん」の着ぐるみも出迎え、来場者が写真撮影を楽しんだ。
同市文里1丁目の森見寿さん(79)は「これまで寺宝をじっくり見る機会はなかったので、見応えがある」と話した。
10日の開催時間は午前10時~午後4時で、午後2時からは大念珠繰りをする。
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