観客から拍手される上野さん（９日午前７時５０分、床波漁港で）

　宇部市西岐波の床波漁港で定期的に開かれている「西岐波みんなのお祭ひろば」で９日、中国の伝統芸能「変面舞踊」のパフォーマンスイベントが行われた。地元の漁師で変面パフォーマーの上野武司さん（５３）が、踊りながら瞬時に仮面を変えていく妙技を披露し、大勢の来場客を楽しませた。 　 　上野さんは県漁協床波支店に所属。変面は２年ほど前に趣味で始め、独学で習得。多くの人に楽しんでもらおうと、福祉施設などでボランティアイベントを行ってきた。同ひろばでのパフォーマンスは初めて。 　 　この日は、早朝から魚の競りやフリーマーケットがあり、大いににぎわった。上野さんは祭りを締めくくるステージに出演。中国伝統の衣装を身にまとい、音楽に合わせてサル、楊貴妃など１０種のカラフルな仮面を次々と変化させていくと、観客から歓声が上がり、大きな拍手が送られた。 　 　上野さんは「どうにか地元を盛り上げたいという思いで実施した。こうしたイベントが、市場に人が集まるきっかけになってくれたらうれしい」と話した。 　 　同ひろばは、同校区コミュニティー推進協議会（中村達章会長）が毎月第２土曜日の午前７時から開催している。