ヒジキの養殖始める 初めての試み
堺漁港近くでヒジキの苗を付けたロープを張る漁協組合員(7日、みなべ町堺で)
紀州日高漁協南部町支所青年部は、和歌山県みなべ町堺の堺漁港の沖でヒジキの養殖を始めた。初めての試みで、ロープに苗を植え付けて成長させる。順調に育てば5月には収穫、出荷できる見込み。同支所は「漁業者の収入源になれば」と期待する。
同支所によると、町内ではヒジキが生えなくなったり、成長が悪くなったりしている磯があるが、はっきりとした原因は分かっていない。再生に向けた食害対策として、ブダイを刺し網で捕ったり、ウニを除去したりもしたが、なかなか成果は上がらなかったという。
そのため養殖事業を検討。昨年から試験もしており、1月には大分県に養殖方法の視察に行った。県の補助を受けての事業で、今回は長さ150メートルのロープ3本に苗を植え付けて養殖する。
7日に組合員約40人が集まり、町内の磯で採ったヒジキの苗を約5センチ間隔でロープの間に挟むように植え付けた。ロープは堺漁港の防波堤沖に設置した。
向井一二青年部長は「視察した所では苗がよく成長し、成功しているようだった。まだ始めたところなのでどうなるか分からないが、同じようにうまく育ってくれることを願っている」と話した。
みなべ町での養殖に当たっては、県水産試験場が指導している。試験場ではヒジキの人工種苗を作る技術をある程度確立しており、今後は人工種苗を使った養殖もしていく計画という。
関連記事
市長賞に花園自治会、春の花壇コンクール、特別賞や最優秀賞決まる【宇部】
宇部市春の花壇コンクールの受賞団体が決まり、最高賞の市長賞には東岐波の国道190号沿いの花壇を彩った花園自治会(伊藤昌洋会長)が輝いた。市、市ガーデンシティ緑化運動推進委員会(会長・篠﨑圭二市...
南高梅が不作 平年の3割弱 梅の着果調査
JAや日高振興局などでつくる「日高果樹技術者協議会」は19日、和歌山県の御坊・日高の4市町で実施した本年産南高梅の着果調査結果を発表した。主産地であるみなべ町と印南町の着果数は、過去10年平均...
苫小牧市ロゴマーク制定記念 22日に切手シート発売
日本郵便北海道支社は22日から、苫小牧市のロゴマーク制定を記念したオリジナルフレーム切手の販売を始める。84円切手10枚から成るシートで1枚は市のロゴマーク、残り9枚はとまチョップが樽前山山頂に登...
龍神様とご縁を結ぶ 善寳寺 「辰歳御縁年記念企画」始まる
鶴岡市下川の龍澤山善寳寺で12年に1度の「辰歳(たつどし)御縁年記念企画」が始まった。本堂で祈祷を受けた後、奥の院・龍王殿を拝観し「龍神様」とご縁を結ぶ。このほか国の重要文化財に指定されている絵画「...