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日ハムオープン戦会場で撮影会 早来小児童「8000人の笑顔プロジェクト」

応援メッセージを手にした人たちの写真を撮影する児

 安平町の人口とほぼ同数の約8000人分の笑顔の写真を集める「8000人の笑顔プロジェクト」の撮影会が2日、札幌市豊平区の札幌ドームで行われた。企画した同町早来小学校の6年生約30人が、プロ野球北海道日本ハムファイターズのオープン戦観戦に訪れた人たちに声掛けし、胆振東部地震被災地へのメッセージを手にした写真を撮らせてもらった。

 昨年9月の同地震発生以降、支えてくれた人たちに感謝の気持ちを届けつつ、被災した安平町を元気に―と企画。児童らは昨年11月から総合学習の時間や休みの日に役場や福祉施設、イベント会場などに足を運んで写真を撮りためてきた。

 この日の撮影会は、ファンからの手紙でプロジェクトを知った球団が同小に提案して実現。同日午後0時半の開場直後から多くの人が撮影ブースを訪れ、「共に頑張りましょう」「みんなで笑おう」といったメッセージを記入し、笑顔で写真に収まった。

 北広島市の主婦山本信子さん(65)は「小学生が考えたとは思えないほど素晴らしい企画。一人一人の笑顔が被災地の力になれば」と話した。

 撮影を担当した岡田征之丞君(12)は「何とか8000人の笑顔を集めて安平町の人々を喜ばせたい」と語った。

 同小によると、同日だけで100人以上が撮影に協力。写真はこれまでに国内だけでなく、台湾やペルーなど世界10カ国以上から届いており、同日までに6000枚を超えたという。

 同小は5日まで写真を募集。12日に、同小体育館で開く児童が今回のプロジェクトを通じて感じたことや夢を発表する「報告会」で展示される。

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