出羽商工会と中国広東省中山市2団体 技術交流や販路拡大へ
出羽商工会(本所・鶴岡市大山、上野一会長)は、昨年11月にMOU(業務協力)を締結した中国広東省の中山市ハイテク民営企業協会の視察団を2月20日から22日の日程で鶴岡市に招いた。同商工会の会員企業の視察と商談、交流会を行い、今後の技術交流や販路拡大を目指して動きだした。同商工会は6、7月ごろに中山市を訪れ、現地企業の視察とマッチング商談、庄内産品の商談会などを行う予定。
同商工会は昨年11月7日に中山市ハイテク民営企業協会(会員数約1000社)と中山市板芙鎮(ばんふうちん)商工会(同約150社)の2団体とMOUを締結。中山市は広東省の中南部に位置する人口約250万人の都市。中国の中でも所得水準の高い広東省にあり、インフラ整備も急速に進んでいる。香港、マカオにも近くビジネスチャンスの可能性を感じ、出羽商工会からアプローチした。
今回は第一歩として、同民営企業協会の林俊宇常務副会長をはじめ役員や職員計5人を鶴岡市に招いた。林副会長ら一行は菓子製造などの達商(鶴岡市宝田三丁目、阿達満社長)、コイル設計・製造のウエノ(同市三和、上野一社長)、鉄骨製作・建築鉄骨工事などの成澤鉄工所(同市柳久瀬、成澤克志社長)の3社を訪問するとともに、同商工会の上野会長や田澤宏之事務局長らと交流会で親睦を深めた。林副会長らは訪問先で「日本の菓子は人気がある。現地での製造販売の方がいい」「鉄骨の製造設計の技術指導を一緒にやっていけないか」などと感想や提案を話していたという。
田澤事務局長は「6、7月ごろに会員を伴い中山市を訪れ、より具体的なマッチングと商談につなげていければ。庄内の産品もPRしてきたい」と話している。
出羽商工会本所を訪問した林副会長(左から3人目)ら中国広東省中山市の一行。上野会長(中央)と田澤事務局長(右から3人目)と記念撮影(上)出羽商工会の会員企業を視察
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