故小松道俊医師の絵画展 諏訪市の原田泰治美術館

原田泰治美術館で1日から始まる故小松道俊さんの絵画展に、多くの来場を呼び掛ける由貴さん(右)と佳道さん
長年地域医療に貢献した諏訪市の諏訪豊田診療所の前所長、故小松道俊さん(1940~2013年)の絵画展が、1日から同市の原田泰治美術館2階ギャラリーさざなみで始まる。小松さんが生前に描きためていた絵と文章をまとめた絵本「コロボックルの笛」の中から、おとぎ話のような世界観が表われている絵画43点を展示する。4月14日まで。
小松さんは諏訪市豊田出身で1972年に岩手医科大学大学院を修了した後、79年からは豊田診療所長を務めるなど地域医療を支えてきた。診療後には趣味で絵画に取り組み、油絵やエアブラシ、鉛筆など多彩な画材で芸術に親しんでいた。
家族が遺品整理をしていた際に、小人のコロボックルなどが描かれた絵や文章が見つかった。家族が中心となって絵本「コロボックルの笛」を昨年11月に発行した。
生前、小松さんと親交のあった画家原田泰治さんは完成した絵本を手にし、これまでの思いを込め、同美術館での絵画展開催を決めた。
同美術館で小松さんの作品を展示するのは初めてといい、ポストカードサイズから6号ほどの大きさの絵画が並ぶ。小人の表情も細かく描かれ、喜びやうれしさを感じさせる一場面を自然風景や小動物と共に表現し、小松さんの優しさやぬくもりが伝わる作品ばかり。
小松さんの長女の由貴さん(45)と長男の佳道さん(43)は「交流のあった原田さんにこのような機会をいただき父も喜んでいると思う。見に来ていただいた方には少しでも楽しんでもらえれば」と話している。
同館1階のミュージアムショップでは絵本「コロボックルの笛」(税込み2400円)と小松さんの作品が描かれたメッセージカード(同120円)を取り扱っている。
開館時間は午前9時~午後5時。月曜日休館。入館料は大人820円、中高生410円、小学生200円、障がい者(大人)410円。問い合わせは同館(電話0266・54・1881)へ。
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