大学生ボランティアと県警が意見交換

活動報告する大学生ボランティア(県警本部で)
少年の健全育成や立ち直り支援活動に取り組む大学生ボランティアと警察との意見交換会が27日、山口市の県警本部で開かれた。少年相談員委嘱を受ける学生を中心に県内5校の10人が、学習支援や子どもたちとの交流などの活動状況を発表した。 山口大、山口東京理科大、梅光学院大、山口短大、岩国短大の5校から少年相談員8人と学生防犯ボランティア(VOYS)2人が参加。会議の冒頭、県警の末永徹哉少年課長が、スマートフォンを介した犯罪の増加など少年非行と犯罪の変遷に触れ、「少年たちと年齢が近く、心理がよく分かる皆さんの意見を聞き、警察活動の参考にさせていただきたい。連携を図りながら非行や犯罪防止につなげていきたい」などと要請した。 「ボランティアとは何か│活動する上で意識したいこと」をテーマとした山口短大の梅田美穂講師による講話の後、学生たちが活動状況を発表した。 山口東京理科大のサークル理科大警備隊(9人)の藤本泰平部長(電気工学科2年)と藤本旭向副部長(同)は、今年から地域見守り活動への取り組みを始めることを明らかにした。小学校の対面式に参加して児童に顔を覚えてもらうことから始め、地域住民と一緒に通学路に立つほか、学内の地図製作サークルと連携して登下校時の要注意箇所を示した交通・防犯安全マップも作成する考えを示した。 小学生の学習支援に取り組んでいる梅光学院大の男子学生は、成績不振の児童が学校のテストで徐々に点数が上がっていく喜びを報告し、「子どもたちに少しでもプラスの影響が与えられれば」と話した。親子対象のタケノコ掘りにボランティアとして参加した同大の女子学生は「近所づきあいが希薄化している中で、地域活動の大切さを実感した」などと感想を述べた。 居場所づくり事業の農業体験で集団活動になじめない子どもへの対応をテーマとした事例研究もあり、学生と警察官らが、対処法について意見を交わした。
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