白浜空港を高速バス拠点に

高速バスの拠点になる南紀白浜空港(白浜町で)
南紀白浜空港(和歌山県白浜町)の運営を4月から担う南紀白浜エアポートは、バス会社と連携し、空港を高速バスの拠点にする。串本・新宮方面への路線を新設するほか、大阪、京都、東京へのバスも空港に乗り入れるようにする。地元と航空旅客の双方の利便性が高まるとエアポート社は期待している。
空港と東牟婁郡を結ぶバスは熊野交通(新宮市)が4月27日から運行予定で、1日1往復する。バス停は新宮市徐福のJR新宮駅(所要時間2時間15分)、那智勝浦町築地のJR紀伊勝浦駅(同1時間50分)、串本町の橋杭岩近くの大水崎(同1時間10分)の3カ所。
正午前後に白浜空港に到着、出発する羽田(東京)とを結ぶ日本航空の定期便に合わせ、バスは午前中に新宮駅を出る。空港に到着後は折り返して新宮駅に向かう。料金は2千~3200円。
大阪、京都、東京方面へのバスは明光バス(白浜町)などが以前から走らせており、空港にはこの一部が4月1日から乗り入れる予定。空港が乗降場所の一つになる。
大阪(JR大阪駅、なんばOCAT)とは1日5往復、京都(JR京都駅)とは1日2往復し、東京方面(横浜、新宿、池袋、大宮)とは夜行バスが1日1往復する。料金は大阪行き2980円▽京都行き3400円▽東京方面8200~1万1800円。
空港が高速バスの拠点になることで、羽田からの定期便で白浜に来た人にとっては、電車などに乗り換えず東牟婁方面へ向かえるようになる。一方、地元から高速バスを利用する人にとっても、自家用車を空港の無料駐車場に止めておけるメリットがある。バスの待ち時間は空港ビル内のレストランやトイレなどを使えるようにする。
バスのチケットは空港でも販売する。エアポート社ではポスターを作ってPRする。時刻表は各バス会社が近く、発表する予定。
エアポート社は南紀白浜空港の民営化に伴って設立された会社。当初から空港を交通の拠点とする考えを示しており、空港から直接、各方面へ向かえる「『どこでもドア』構想」を掲げている。
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