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民家や学校、農業設備も 東胆振の各地に地震爪痕

震度5強を観測したむかわ町で折れた民家の煙突

 今回の地震により、震源に近い東胆振では被害が相次いだ。現時点でけが人は苫小牧市内で3人の軽傷者が出た以外に報告されていないが、学校や牧場の施設、民家の一部などに被害が出ている。

 ■苫小牧市

 市危機管理室などによると、自動車部品メーカー、トヨタ自動車北海道(勇払)では、30代男性と40代女性が避難中に転倒して頭を打撲。80代女性(同)も自宅で揺れ動くふすまを押さえようとした際、転んで腰を打撲した。それぞれ市内の病院に運ばれたが、いずれも軽傷だった。

 ■厚真町

 豊沢地区で最大150戸が断水。町は復旧作業を進め、通水範囲は拡大しているが23日午前10時現在、移住者向けの分譲地「ルーラルビレッジ」の67戸で水が出ない状況が続いている。完全復旧のめどは立っていない。

 ■安平町

 同町によると、人的被害は確認されておらず、ライフラインの異常も見つかっていないが下水の排水量が通常より増えており、調査を進めている。

 こども園、小中学校は通常通り、追分高校は校舎1階トイレのタイルがはがれ、安全確認などの理由から休校とした。

 町内早来緑丘の「内藤あんがす牧場」では、牧草の乾燥室が地震の揺れで倒壊、肥育舎の梁(はり)も損壊。町内の農園でビニールハウス1棟のビニールが外れる被害も報告された。

 このほか、しののめ交流館で天井(30センチ四方)が1枚落下。こども園の車庫でガラスが割れたほか、外壁の破損、コンクリートのずれが見つかった。

 ■むかわ町

 同町は、22日早朝からむかわ地区と穂別地区で、被害確認などのパトロールを展開。町危機対策グループによると、車両全10台で町内各地を見て回った結果、建物倒壊や道路亀裂などの大きな被害は確認されなかった。

 仮設住宅からの救急搬送もなく、町内で地震の揺れに伴うけが人も出ていないが田浦では、民家の煙突が折れた。居住する50代男性によると、昨年9月の胆振東部地震での揺れで、ひび割れなどの損傷があったという。男性は「震災以来、震度3くらいの地震であれば持ちこたえていたが、やはり耐えられなかった」と肩を落とした。

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